初任者研修を終えて(主任 若杉から)

 

先日、食事介助の演習をしました。

食事介助とは、一人で食事ができない方に対して食べさせたり飲ませたりすることです。

 

用意されたものは、飲み物(午後の紅茶とぶどうジュース)とお菓子(ハッピーターンとアルフォート)。

 

まずは高齢者用の飲み物から。

私たちは何気なくごくごくと水分をとることができますが、高齢者はのどの力が弱くなり、水分が胃ではなく肺に入ってしまい病気になることもあるそうです。

そこで、飲み物にとろみをつけ、高齢者でも飲みやすくするそうなのですが・・・

このとろみのおいしくないことといったら

甘味が強いぶどうジュースはなんとか飲めますが、お茶は渋みに粉っぽさが加わり、全員が飲んだ後顔をしかめてしまうほどでした。

 

次に、2人ずつペアを作り、お互いにお菓子を食べさせました。

人に食べさせてもらうことの気恥ずかしさ。

相手の口にお菓子を入れる角度や力の入れ具合。

・・・なかなか難しいものです

 

最後はお互いに飲み物を飲ませました。

これもまた、コップの角度やどれぐらい口の中に入れればいいのか、おそるおそるの動きになってしまいました。

 

最後に、講師をしてくださった川上先生の言葉が心に響きました。

 

 

『普段、自分のペースで食べているのを人に食べさせてもらうというのは、どんなに心もとないことか。

人に食べさせられるというのがどんなに恥ずかしいことなのか。

今回の演習で経験できたと思う。

高齢者は常に恥ずかしさや心細さで生活をしている。

介護する側は、高齢者の気持ちを理解し、自分でできることは自分でしてもらう。

タオルを支えられるのであれば、タオルを持たせ、

自分で飲めるがコップに注げないのであれば、そこまでしてあげる。

その気持ちを忘れずに、介護の勉強をしてほしい。』

 

普段の食事には、味噌汁から、ごはんから、おかずから、いろいろな食感の食べ物があります。

固形物で口の中に放り込みやすいお菓子でさえ難しいのに、日々の食事の介助の難しさを実感しました。

 

実際の介護の現場では食事介助だけではなく、入浴や排せつなど、本来は一人で行う部分の介助もあります。

高齢者が、人の手を借りることに恥ずかしさを感じる場面がたくさんあることでしょう。

今回初任者研修を修了したみんなには、今後福祉の勉強を進めていく中で、高齢者の気持ちを理解して介護ができるようになってもらいたいです。